3-4-5Bettingへの対策
1.3-4-5betする意味
主に2つあります。
For Value
AAはプリフロップで全部突っ込めればとても嬉しいです。なぜならプリフロップの時点でeuqityが負けているハンドはないからです。3(or more)-betする意味はバリューレイズです。自分のハンドのequityが大きいうちにポットを大きくしてしまおうという狙いがあります。
For Steal ( and protect our stronger range )
BTNのオープンに対してSBがre-stealする場面はよく見かけると思います。これは相手の広いレンジでのオープンに対して、3-betをすることによって相手の弱いハンドをおろしてポットを獲得するという狙いと、広めのレンジで3-betすることでこちらの強いレンジを守るという狙いがあります。
4-5-betも基本的には同じです。
2.3-betについて考える(BTN vs Blinds)
fig : BB(3bet 11bb) vs BTN(2.5bb)
BB - As 3-better
BTNの2.5bbに対してBB re-steal 3betを考えます。
ポットはblindを合わせて4bbです。11bbにレイズするとすれば10bbをリスクにかけて4bbをスチールしに行くので
従って、BTNが66.7%以上フォールドすればany hands 3-betで+EVになります。
BTN - As flatting 3-bet
BBの3-betに対して66.7%以上降りてしまうと-EVになることがわかりましたので、自分のopenレンジの33%以上でディフェンスすることが必要になります。45%のレンジでオープンしたとして、
なので、15%のレンジでディフェンスすればよいことになります。(4-betレンジを含む)
3.4-betについて考える
BTN - As 4-better
実際には15%のレンジの中にはKK+, AQs+等の強いハンドが含まれており、4-betレンジに回したいです。
ポットサイズ4bb + 11bb = 15bbに対して、22bbにレイズするとすれば19.5bb(すでに2.5bb払っている)をリスクにかけて15bbをとりに行くので
従って、BBが4betに対して52%以上フォールドするとすればany hands 4-betで+EVです。
BB - As flatting 4bet
4-betterに対して48%以上のディフェンスが必要なので、14%レンジで3-betしたとすると6.7%のレンジでディフェンスすればよいことになります。
4.実際の3-4-betサイズ
OOPの3betサイズは4倍、IPの3betサイズは3倍というのが現在の主流です。なぜかというと、OOPはポストフロップのプレイが難しく、equityを実現しにくい(IPより)です。したがって相手のディフェンスレンジを狭める意味で大きめのベットサイズが好まれます。
3bbのオープンに対して
- OOP - 3-bet: 12bb, 4-bet: 24bb
- IP - 3-bet: 9bb, 4-bet: 20bb
を使用しています。
まとめ
5-betについても同様の計算なので省略しますがまとめると
- 3-betに対して30~40%のディフェンスが必要
- 4-betに対して40~45%のディフェンスが必要
- 5-betに対して45~50%のディフェンスが必要
ただし3-4-betのサイズによってディフェンスレンジが変化することに注意してください。大きいベットに対してはディフェンスレンジは狭くてしていいです。
参考文献
Applications of No-Limit Hold'em (English Edition)
- 作者: Matthew Janda
- 出版社/メーカー: Two Plus Two Publishing
- 発売日: 2013/08/22
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