複数のOpen Rangeに対するBBディフェンスの傾向
せっかく無料のpreflop solutionsを持っているのに腐らさているのはもったいないので、BB vs IPのCBに対するディフェンスを考えてみようと思います。
概要
- PioCloudのpreflop solutionを使用
- オープンレンジは15,30,50%のものを使用
- ORの33%CBに対するディフェンスを考える
- 今回は特に、OOPのチェックレイズレンジについて考察する
Raise : Call : Fold Ratio
相手のレンジによってx/r, c, fの割合がどうなっているか調べました。
Call : Fold
vs15 call:fold ratio 1.28
vs30 call:fold ratio 1.48
vs50 call:fold ratio 1.69
という結果に。15%openレンジには1つのフォールドに対して1.28個のコールが存在することになります。同様に50%だと1つのフォールドに対して1.69個のコールが存在することに。
つまり、相手のオープンレンジが広ければ広いほど、こちらは広くコールすることができます。
Raise : Call
vs15 raise:call ratio 0.46
vs30 raise:call ratio 0.39
vs50 raise:call ratio 0.33
15%のopenには1つのコールに対して0.46個のレイズレンジを持つことができます。
openレンジが広くなればなるほどレイズできるハンドが少なくなっているのがわかります。
つまり、相手のレンジが狭ければ狭いほど、コールを減らしてレイズで抵抗する必要があります。(3bet potになるとSPRが変化するのでこの限りではない)
Raise : Fold
vs15 raise:fold ratio 0.58
vs30 raise:fold ratio 0.58
vs50 raise:fold ratio 0.56
この辺はあまりレンジに影響がないようです。
以下の調査では、意図的にRaise%が66%以上のものを取り出しています。(GTOでRaise : Call = 12 : 88みたいなハンドは扱いが難しいので。。。)
X/R rangeのEquity
vs15 x/r eq. Average: 61.59, Std: 23.82
vs30 x/r eq. Average: 62.27, Std: 23.56
vs50 x/r eq. Average: 63.51, Std: 22.53
X/R rangeのEquityの平均と偏差を調査しました。意外なことに一番Raiseで抵抗しなければならないvs15%の平均Equityが一番小さいです。BB vs UTG等のゲームではBBはかなり厳しい戦いを強いられますね。
Call rangeのEquity
ではコールするハンドのEuqityには変化があるでしょうか?
vs15 call eq. Average: 53.44, Std: 12.42
vs30 call eq. Average: 53.27, Std: 12.62
vs50 call eq. Average: 54.25, Std: 12.95
どのレンジに対してもコールレンジのEquityは同等なようです。
今回は特に検定等はしませんが、有意な差かどうかは微妙なところ。
X/R rangeの偏差とCall rangeの偏差の差からわかるように、X/Rする場合はブラフとバリューを混ぜていることがわかります。
どんなボードでX/Rをするべきか
全体的な傾向として見えるのは、IPのEuqityが高いほうがX/Rの頻度が高くなっているようです。先ほどと同様にX/R > 66%の場合を取り出してみると、
こんな感じ。
Call : Raise Ratioをグラフで確認する
X/Rの頻度が高くなればなるほど、Callできる頻度が低くなっていることが確認できます。
次回はどんなボード、ハンドでX/Rするのかをもう少し考えます。
おまけ
これらのグラフから言えることがある方は教えてくださいw